あの、「しまなみウルトラ」が復活するという話を聞いたのは、
3月も末の頃。
尾道から島伝いに瀬戸内にかかる橋を渡って、四国今治までいくレース。
萩の後だろーがなんだろーが、これは絶対に行きたい。
nancy、切りさんのホットラインに連絡して、速攻でエントリー。
で時は流れて、5月20日(土)。
スタート地点は福山城。
かなりおおらかな大会なので、出場者の3割くらいは仮装してます。
主催者が鯛焼きにセーラー服だしね^^;
大会唯一のルールは、リタイア禁止。但し途中で自転車にのってもバスに乗っても構いません。っつか福山からスタートだと100kmなのだけど、はなから電車のって尾道スタートにしても構いません。
5時をちよっと回ったあたりでスタート。
いい加減な恰好のわりには、みなさん結構マジに、尾道までの最初の20kmを走るのでした。
尾道駅前のエイトでお食事ののち、尾道からスタート。しまなみ海道、本番です(^ ^)。
最初に渡った橋は…と、ここではまだ橋は渡らない。尾道渡船、5分で100円。
下船後、ハイドレにお水を入れて、のんびり向島をスタート。
まだ9時くらいだったし、朝方の涼しい風にふかれて気持ちの良い景色を進む。
夏休みの宿題は、やっぱ朝の涼しいうちにやるべきだぜと、全国のちびっ子に伝えたい(^ ^)
ニコニコと止まらない笑顔で走って、7kmくらいかな。
第1の使徒、因島大橋。
かなり背が高い。当然エレベーターやエスカレーターがあるよね、と思ったのだけど、なかった。
この先に暗雲が立ち込めるような気がしたが、お天気は益々絶好調。
登って、渡る。全長1,300m。途中で「飽きたって言っていい?」ってnancyに聞いたら「秋田の大会に行きたいねー」と聞こえたそうで「行ってらっしゃい」っていわれた。どうして、いきなり秋田に行かなきゃならんのよ?^^;
橋を降りたところで、主催者ご推薦のハッサク大福のお店。
これがまああなた、美味しいの美味しくないのって、どっちやねん、はい美味しいです。
ということで、のんびり食べて、因島を走る。
ハッサク大福の美味しさを口に残したまま、因島を走る。因島は村上水軍と東ちづるの出身地として有名。ある意味しまなみ海道では、1番名前が通った島かもしれない。
だから、どうだということもなく途中一緒になったご夫婦と、グダグダと世間話をしながら走る。「どのレースが1番きつかったか?」「エイトが良かったのはどこ?」というのが世間話に当たるかどうかは、微妙なところ^^;
ちなみにお二人の回答は、両方とも村岡だった。
太陽は高度を上げ、ジリジリとした日差しが肌を焼く。
エイド出現。わーい。ほぼ40kmエイド。(そう書いてある)
えー、まだ35kmくらいですよー。
いいじゃないですか、細かいことは^^;
ということで、エイドはとても助かったのですが、この後身体が納得しない。
エイドを出て、結構走ったのに、ガーミンを見るとまだ38km。40kmにも達してない。なんだか後ろ向きに走っているようで、テンション下がり気味。
そして第2の使徒、生口大橋。全長800m。アチーよーといいながら、なんとか渡り切る。道路に出るあたりで、たむろする80km組の皆さん、5名ほど(うちサメのかぶりもの3名)ついてってもいいですかーと聞くので、どーぞーと答えながら先頭を走る見栄っ張りなにゃんた&nancy。
6分30あたりの快調なペースで走るも、あんまりベターっと張り付かれると息苦しくなってくる。2kmほど走ったところで、給水しますって宣言して自販機で離脱。10分ほどの中休憩。その後も島内なかなかペースが上がらず、ダラダラと走るうちに、第3の使徒、多々羅大橋。全長1,500m。
うー、長い。気分を変えよう。
ここ爆走して、向こうの島で休憩にしようぜ。そー宣言して、爆走開始。
短距離走の気持ちで走る。
橋の中程、ふと気がつくとnancyの姿が見えない。後ろは少し道が曲がっていた見通しがきかない。携帯を見る。
nancyからメッセージあり。
足つった。
動けない。
日陰で待ってて。
薬飲んだ。
動いた。
走ります。
…^^;
なんとか走りだせたnancyを拾って(お迎えには行かない薄情もんがぼく(°▽°)、橋を渡ると道の駅。
ここで、しばし休憩。お腹が空いたので、アイスを食べる。カロリーとりゃあいいだろーと^^;
沢山の自転車が貸し出し用に並んでいる。
ぐっとこらえてはしりだす。この島も兎に角長い。相変わらず照りつける太陽の下をコソコソと走る。
チリンチリン。自転車の音が響くたびに、爽やかな挨拶。
みんな自転車に乗っていく…
耐えて走る。自販機があると止まる。ーあんまりないけど。
エイドがあると食べる。ビールや日本酒は飲まない。
思えば、最初5kmのエイドからこの2つはレギュラー。主催者を呼びつけて、小一時間コンコンと説教してやりたいところだけど、その主催者最初から飲んでるしな。ま、しょうがない。
第4の使徒、大三島橋、第5の使徒、伯方ー大島大橋を渡る。
伯方ーはかたー島は、はっかったの塩っ!で有名。博多のことじやなかったのか。
残す橋はあとひとつ!!
伯方ー大島大橋を渡ると、大島。
島半ばまでダラダラ続く上り坂。それでも、なんとか足は動く。
讃岐ウドンエイドは美味しかったが、今治は讃岐じゃない、と思う。
淡々とはしる。
そして、ついにドーン。
ラスボス、来島海峡大橋。第1大橋から第3大橋までつながる、この橋の全長は4.1km。4kmといえば1里。
門松は冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし。
この歌を詠んだのは、ご存知一休さんである^^;
橋の上で夕日を迎え、そして暮れた。
橋をわたり、残すはあと10kmの修行走。
国道沿いの暗い道を、トボトボと走る。
そして、町が見えた。町の向こうに、今治城。
今治城を曲がって、大通りにでるどゴールの今治駅はもうすぐ…あれ、ない。
nancy.まだ?え、そのずーっとさきの信号曲がって2km?はーい。
で、なんとかゴール。
ゴールして、手渡されたボトル。飲もうとしたら、やめてーと止められる。
参加賞は、協賛のお店の焼き肉のタレでした^^;
休憩しばしののち、打ち上げには行かず、ホテルに戻ることにします。主催の鯛焼きにご挨拶したのち、nancyとタクシーで宿に向かいました。チェックインして、それぞれの部屋へ。
ベットにひっくり返った途端に電話。nancyから。
あたし、預けてた荷物忘れた。今から戻ってくる。
え?あ、僕もだ^^;
…荷物は結局、打ち上げに向かう人たちが届けてくれました。
ありがとうございました。
記録:103km 15時間43分0秒