佐渡一周エコジャーニー

シルバーウィークは佐渡ヶ島。超ウルトラ業界ではお馴染みである。
佐渡エコジャーニー、佐渡ヶ島一周208kmの超ウルトラマラソンである。
今回もお馴染みnancyと3年連続で参戦。

土曜日の朝4時半起床。5人の相部屋。誰かさんのいびき、うるさかった。
朝6時、ホテル入り口横の夫婦岩前からスタート。
1日目は、時間を設定して原則それを守って走るのがぼくのルール。キロ7分10秒の気持ちで走る。3人走だった去年は7分30秒の気持ちで走ったのでちょっと早目な気分で。
スタート直後のバタバタが落ち着いた後は、2人縦走でまじめに走る。
20kmを過ぎたあたり、後ろでズルっと靴が滑る音が聞こえたので、「大丈夫?」と振り向きnancyに尋ねる頃、同時に振り返っているnancy。後ろの人が多い。
え、なんでこんなについてきてんの?
いつのまにか5人のチーム走。
にわかチームにゃんた(^^;
まー、そのうち2人は我々のルール「どんな坂道だって上りは歩く」に馴染まなかったようでしばらくして離れていきましたが、1人は自分がアイス休憩を取ると決めていた45kmあたりまで一緒でした。


2人走に戻ってその後のZ坂、大野亀、賽の河原と続くダラダラ区間に今回の野望をnancyに話す。
1年目ゴール3日目朝5時、2年目ゴール2日目夜10時、そして今年は明るいうちに帰ってくる、最悪でも最後の山越えを明るいうちに始める。
そのための計画、去年よりちょっとだけ早く走るーこれはここまで出来てる、で次に仮眠所での休み時間を30分繰り上げ食事込み30分で切り上げる。これで1〜1.5時間の余裕ができるはず。
nancyの目が光る。「よし、わかった」いきなりスピードをあげる。おいおいおい、そーゆーこっちゃない(^^;
鼻先を抑えて走る。
やがて夜になりヘッドライト着装。かなりくらい車道の隅を走って仮眠所に向かう。
前々回、道を聞くため帽子のお姉さんをナンパした自販機のところ(くどい)で、休憩前最後の給水。
給水後、あとはアーケードをぬけて橋を渡って2つ目の三叉路の真ん中を通れば到着、なんてことを考えて重い足で走ってたらアーケードをぬけた先で、つまずいて転んだ。顔面から地面に突っ込んで一回転。かろうじて顔は背けたものの目の下にそこそこの擦り傷。あと打ちつけた肩が痛い。
絆創膏でお手当て。眼鏡のフレームは少しゆがんだけど、大丈夫。よかった。ついてる(^^)
走り出す。橋を渡って、仮眠所までの4km。不思議と足は軽かった。
仮眠所で食事込み30分の休憩を経て、再び夜の道へ。
ほほ満月の月が明るい。虫の声、海の音を聞きながらまっすぐに走る。
2時間に1度くらいの割りで給水休憩をとりながら。

次のエイドに着いたのは午前2時だったか3時だったか。はっきり覚えてないのはこの時間帯、眠気でくらくらしてたから。30分ほどエイドに滞在、テントで横になったりしてから出発したものの、あと2回ほど道端で寝転ぶ。
夜明けが近づくにつれ、眠気が覚めるのは不思議なもの。走りながら朝日を迎え、背中に日差しが徐々に温かくなるのをかんじながら進む。小木の港から最終のエイド、深浦へ。nancyの様子が少し辛そうなのが心配。
到着は9時。なんと。前回到着の12時に先駆けること3時間。余裕のよっちゃんである。ここまで頑張ってくれたnancyが、少し長めの休息をとる間ぼーっとしていると、エイドのボランティアから話しかけられる。
「リタイア待ちですか?転んじゃったんですね。よく頑張りましたね」
「あ?え?」
「目の下の傷、酷そうですよ。腫れてるし、まだ血が滲んでる」
「あー、大丈夫です。汗で濡れてるだけ。多分」
正直なところ、そちらの傷は大丈夫だのだけど心配事は別に一つ。
バックパックによる脇の下のスレ。
長いレースでは、いつもならアンダーシャツをつけるのだけど、今回は忘れてしまって上1枚のみ。その報いはてきめんに出てかなり酷いことになってる。改めてワセリンを塗りこんだけどもう意味はないだろうなあ。
起き上がったnancyと走り始める。残りはあとほんの50km。一回フル走ってから少しお使いに行く程度。
山越えのコースを楽しんで進む。道を把握している自分達が嬉しい。手持ちの資料を見返すことなく、以前は途方に暮れた道を行く。
2時間はしっては休憩を繰り返してすすむ。
山を越えて坂を下り、最後の街を通り過ぎる手前でスレの痛みがマックス。
バックパックの肩ヒモを持ち上げてるとなんとか耐えられるけど、手を離すと鋭角な痛み。
見かねたnancyが声をかけてくれる。
「にゃんた、あとは歩こうか。あたしもかなり辛くなってるし」
残りあと18km。
申し訳ないけど、ここは甘えさせてもらう。ひたすら歩く。背筋を伸ばして、一歩づつ早足で。長い、ひたすら長い。交わす言葉もなく歩き続ける。
残り8km。ラスボス、最後の山越え地点入り口に到着。
時刻は午後6時。あたりはまだ若干の明るさを残す。最悪のケースの目標は達成。前回までこの区間は暗闇の中通るだけだったことを考え、すこし感慨にふける。
怯えるほどの暗さにずっと鬱蒼とした山の中を通っていると感じた道にも、民家があり人気があることがわかる。
影絵のいたずら(注1)は今回も続いたけれどそれほど怖くない。
坂を上り下り2時間、お待ちかねのゴール(^^)
午後8時12分。昨年よりはほぼ2時間早い。
順位をカウントするのは男性女性それぞれ20名までと言うことで、ぼくに順位はつかなかったがnancyは女性7位。
あ、結構速かったんだ。
到着後のお約束ハヤシライスをいただき部屋に向かう。
部屋を開けたら、5人部屋ぼく以外の4人はすでに爆睡してました。
うちの部屋のかた、みんな速すぎ(^^;

注1:自分のヘッドライトの写す光の中に自分の影が見える。明かりは隣を歩くnancyのヘッドライトだけで後ろは真っ暗なのに…
時折影は体形を変えて踊りだす。
地元のタヌキだか狐だか低級霊の仕業と思っている。

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