宮古島ウルトラマラソン(^^)
景色が超綺麗。
スムバリそばのついでに、いかがでしょう(^^)
ただし、風が強いのと暑いのが、気持ち許せる方。
記録:11時間28分40秒
今年も宮古島ワイドーマラソンが幕を開けようとしている。
例年と違うことが1つ。
今までのスタート/ゴール会場だった宮古島ドイツ村から、下地体育館に変更された。
ドイツ村の華やかなネオンを覚えている身には少し寂しい。
この変更に伴い、スタート地点が走行ルートの5km先となった。当然ゴール地点も5km先となる。
走っていて、今まで記憶のある場所に到達しても5km足りないという実感は、意外ときついものである。
午前5時、暗闇の中をスタート。南国の朝は遅い。この後ランナーは7時半くらいまで、暗闇の中を走る。
スタートして、すぐに来間大橋を渡る。どういうわけか無風。普段は風の強いところなのに。
かえって気味悪さを覚える。
明かりはランナーのヘッドライトが照らす橋の上だけ。隣には黒い海が広がるはずだが、なんだか両側をそそり立つ壁に挟まれているような気がする。
来間島について折り返し。走る。
ゼッケン1番を付けた女性が並走の男性とともに追い抜いていく。
並走の男性が時計をみて、伝えている。「4分50」
あら、速い。行って行ってと思う。
前後の間隔があいて、一人薄暗い光の中で前の人の背中を見ながら走る。
風景は見えず、前の人との距離も変わらず、走り続ける。
時間が止まったような感覚、このままワープできるか、と思ったができるわけもない。
橋を渡りきり、暗闇の道路を走る。関係者の車が時折ライトをくれる。
暗闇の中で聞こえる三線の音。嬉しいおもてなし。
10kmのあたりでゼッケン1の女性に追いついてしまう。
初めて時計を見るキロ4分40秒。ちょっと速すぎる。後半潰れた去年なみ。
ここからペースを落として走ったらかなり落ちた模様(^^)。
20kmあたりで、お腹が痛くなる。岩手以外に途中でお腹痛くなったレースはなかったので油断してた。
昨日の夜、近くの商店で買ってきた野菜のかき揚げと、お魚のフリッター。美味しかったのだけれど、
たぶん油当たり。僕は揚げ物に弱い。
まぁ長いウルトラ。5分や10分の時間つかったって、かまやしないのだけど、肝心のお手洗いが見つからない。
宮古島ウルトラ、仮設トイレの準備はほとんどなくって、道端の食堂や公園の外トイレがその任を担う。
3km程度でお手洗いを見つける。下痢止めストッパも投入して処置完了。所要時間7分。
30kmあたりで、池間大橋をわたり池間島に入る。これから池間島を一周する。7,8kmくらい。
島に入るところで、島を出ていく人たちとすれ違う。すれ違う人たちに、元気に声をかけている女性。
ゼッケン1番の人だ。もうこんなに差がついてるんだ。ついていかなくてよかった(^^;
池間島を周り、こちらはしっかり強風の池間大橋を渡り切って、しばらくいくと42.195kmの表示。
4時間6分。あ、トイレ行かなきゃサブ4だ(^^;
そして50kmのエイドへ。
ここのエイドは、50kmと80kmのエイドには大物が出ることになっている。
おにぎり、パン、ゼンザイ、ゆし豆腐。
前回はゼンザイとゆし豆腐の両方を食べて、たしかパンもつまんだっけな。直後走るのがつらい状態になったので、
今回はゼンザイのみ。念のため白玉も一個だけにしてもらう。
走る。走れる。ざまーみろ(^^)
キロ6分を少し切るくらいで走り続ける。60kmあたりまでは…
60km、ここから先はほぼアップダウンの繰り返し。峠を登っては下る。「だれかトンネル技師連れてきて」、とぶーたれながら
走るが、足が進まない。走り方を忘れたように進まない。
「右足を前において」、「次に左足を前において」幼児に言い聞かせるように自分に伝える。
この区間、前後の人はほぼ見えない。時折歩いている人を追い抜き、少し速い人に抜かれる。
追い抜きざま、「頑張りましょう」と声をかけていく、気のよいお兄さん。
「頑張れない」と答える。お兄さん振り向いて、「頑張りましょうよー」と懇願する。
「OK]と笑う。
それでも走ってる。一度歩くと、走り始められない弱い自分はよく知っている。
2.5km毎のエイドを頼りに走る。
宮古島ウルトラマラソンのエイドは正確に2.5kmごと。いままでは2.5kmでは水だけ、5kmではスポーツドリンクだったが、
今回からはその他に果物や黒糖も出してくれている。
そうか、ここでお金使う分、スタートゴールを安めに仕上げたのね、と思ったが本当かどうかは分からない。
7種類の黒糖パンを出してくれているエイドもあった。
近くの高校で作ってるそうだ。高校生のボランティア、「みんな食べてってください。食べなきゃまえに進めません(^^)」
「それじゃ別の競技だよ」笑いながら2個戴く。おいし。
前回の80km、今回の75km地点の東平安名岬を越えると峠はますます厳しさを増す。いくつ越えたか、いくつあるのかも覚えていない。
ランナーを励ましながら、横を走る車。「がんばれー、私がついてる」
あの…どちら様でしょうか?(^^)
峠越え終了の90k。まだ足は戻らない。「右」「次に左」呪文のように繰り返す。
95km。戻ってきた。現金な足。ここからはキロ5分。ゴールまで激走。
毎度のことながら、夏休みの宿題は31日までやらなかったことを思い出す。
ラストスパート。ゴール。
芝生の上で寝転がる。至福(^^)
さすがに今回はしばらく立てなかった。