銀河系最強猫を目指すぼくには、外せないレースなのだけど、どうにも相性が悪い。完走はしたけどタイムはよくない。
また、お腹壊したし。
でも前回との違いは、下痢止めストッパを持って行ったこと。
御手洗いを使ったのが一回で済みました。
ほかのレースではこんなことないのに、どうしてでしょう^^;
記録:11時間48分30秒
さて岩手銀河ウルトラマラソン。
去年はほぼ最初からおなかが痛くって、ぜんぜん楽しくなかったレース。
リベンジという言葉は嫌いだけれど、このレースコースを正しく評価してあげないと可哀想なので、も一度走ります(^^)
スタートは4時。天候曇り。そろそろ明るくなってきた。
前回同様、大助花子師匠の漫談を聞いてからスタート。
グラウンドぐるぐる。あれ、前回も回ったっけ?
覚えてないなぁ。へろへろへろと走る。
雨が降り始める。暑いのよりはましと思って走る。
今回の恰好は、下はCW-Xのタイツの上に7分丈のパンツ、上はファイントラック・フラッドラッシュの長袖シャツの上に前回の野辺山Tシャツ(深いグリーンの色が趣味が悪くって素敵(^^;)。
雨想定で、濡れ冷えを避けるための格好が当たる。
なんて頭いいんだ、ぼく、と思う(^^)
後で雨が止んだら暑いのを知らず^^;
10kmを過ぎたあたりから雨が少しづつ強くなる。よーし、どんとこい。
走る。やっぱり冷えてくる。30km過ぎたあたりでは、すっかりひえひえのぼく。
眠い。でもっておなか痛い。
眠いのはこの前の富士五湖で体温低下の為の現象と分析したのだけど、おなか痛いのはやっぱり岩手だからだ。
無意味に岩手に当たり散らす(^^;
35km付近のエイドで簡易トイレとは別に、喫茶店の屋外トイレを発見。使わせてもらう。
でもって、こんな時の為に購入した(でも、買ったのが前回の銀河の直後で、もう一年たったから賞味期限が心配な)下痢止めストッパーの登場。
薬物投与(^^;
再開。走る。おー、あっさりと復活。
雨は強くなるが気にならない。ただ胸のゼッケンの片隅がちぎれる。
安い紙使ってんな(-“-)
立ち止まってピンでとめて再走。坂を上る。いつの間にかなめとこラインが始まっている。
少し坂耐性が出来てきたのか、上りがあまり辛くない。
1,2km走ったところで、また一か所ちぎれる。もーうっとーしーなー(-“-)
また、直して走る。
やがて50kmをすぎる。神秘的にも見える湖を越えると、トンネルラッシュ。
最初のトンネルは、普通に明かりが有ってそれほど暗くはなかった。
あれ?こんなもんだっけ、と思いながらいくつか越えたところで、ボスの登場。
はいって、延々まっくら。長い長い。2km超のトンネル。明かりは足元のコーンが頼り。
暗闇の中をうっすらとした明かりを頼りに進んでいると、なんだかぼんやりしてきて、まっすぐ進んでるのかどうかがあやしくなる。
トンネル壁わきの段差にぶつかって、けつまづく。
あぶねーあぶねー。幸いというかなんというか前後に人はあまりいない。
ブチブチいながらトンネルを抜ける。
すぐに次のトンネル。これは小ボス。やっぱり暗い。ぶーぶー。
小ボスを抜けると、エイド。
これまで、何も食べてこなかったけどそろそろ食べる。
アスパラ。繊維質が心配だけど、消化にはまだ相当かかるでしょう。
シャリ玉。変な名前。酢飯のおにぎりです。小さめ。ま、握り寿司のネタ抜き見たいなもんです。
ところがどっこい、これが美味しい。3つくらいいただいて、出発。
走る。雨はおさまってはきたものの、時折思い出したように降る。
「落ちましたよ」いきなり女性から声をかけられる。
「あなたへの恋心が?」とは答えない(^^;
胸のゼッケン落としたのに気がつかなかった。
ありがとうおねーさん。
ゼッケンには計測チップがついているので、おとしてなくしたら、大会本部が5,000円ふんだくりますって大会案内に書いてあった。
走る。坂を下る。皆さんには喜ばれる下り坂だが、ぼくは苦手。
野辺山で右足の爪が剥がれた苦い思い出。下る。痛い。左足。今度はそっちかよ。
普通、爪なんか剥がれたら泣き叫びたいところなんだけど、なんとか走れてしまうのがレースの不思議。
よたよたと走る。
足が重い。やっぱり疲労がたまってるせいだ、ぼくのせいじゃない(^^;
走る。前を行く人、追い抜く人のゼッケンをぼんやり眺める。
1523。いこー兄さん。
1693。1年6組(ぼくの高校のときのクラス)
1547。以後用無し。えーそーですか(-“-)
1192。いーくにつくろー鎌倉幕府。でも最近の教科書ではいいはこ(1185)なんだそーだ
1492。石の国。コロンブス、アメリカ大陸を発見。
ぼーっとはしってたら、また女性から声をかけられる。
「ちぎれそうですよ」
「あなたへの恋心が?」とは答えない(^^;
背中のゼッケンは一隅だけでブラブラしていたようだ。
お礼を言って、ちぎってポッケにしまう。
前後ゼッケンなし。
これではまるで、ぼくはただ急いでいる疲れた人だ。
まぁしょうがない。
通りすがりの猫がぼくを見上げる。写真撮っていー子い―子してあげたいけど、いまはできない。
走る。景色は相当に綺麗。並木道を走る。いーもん持ってんじゃん(^^)
エイドでの休み時間が増える。
なんだかめずらいしいものが有った。何かの天ぷら。
「なーに?」叔母様に聞く。
「ヴィスキ..」これがリアルな岩手訛りね。
「え?」
「食べてみればわかるべ」
ビスケットの天ぷらでした。美味しい(^^)
走る。だらだらと85km。
ここまでのタイムはかなり遅い。このまま野辺山のように90kmから歩きが入れば簡単に12時間を越えてしまいそう。
17時台の新幹線を予約しているので、そうすっとちょっと困ったことになってしまう。自由席では帰りたくない。
気合をいれる。うりゃ(^^)
95kmからの直線。一生懸命走る。わき目もふらない。農家のおじさんとおばさんが猫のお見合いをさせていた。
わき目ふってんじゃん。一緒に見てたかったけど、我慢して走る。
ゴールが近い。ゼッケンを読み上げる声が聞こえる。あ、ぼくゼッケン付けてねーや。
ポケットからくしゃくしゃのゼッケンをとりだし広げながらはしる。
ゴールが迫る。放送席からの声「14…、ごめんなさい、読めません」
ゴール(^^)