うつくしま福島を振り返る

とりあえず、うつくしまふくしまジャーニーラン250Kを振り返ります。
暑かった。以上

で終わってしまうと、あまりにもあっけない。
スタートはまだまだ明るい16時。
相方とあっついねぇと話しながら地味にスタート。

最初に通らせてもらった古いお屋敷街をちょっとワクワクしながら走る。
お屋敷街を抜けると幹線道路。なんていうか、普通。

最初軽かった足は5kmで重くなる。
原因は昨日降った雨と今日も時折霧雨のように降る雨による湿度。
オーブンの過熱水蒸気調理のように芯からふっくらと焼き上げてくれる。
18時をすぎる頃には暗くなりはじめ、夜間走行準備。
頭にヘッドライト、背中に赤色灯。
ほぼ予定通りに第一チェックポイントを通過した後、暗い道路沿いの歩道を走る。
暗くなっても暑さはひかない。

開会式で地元の方が大会の紹介。
あまり言いたくないけどと言いながらこの大会の特徴は「地味に辛い」と。
傾斜はあまりキツくないので走れてしまう坂道が延々と続く。
じわじわと滲む汗、重い足。
予想より消費が早い水分。
そして予定していた補給のためのコンビニが見つからない。
たまるストレス。
そして突然、数m前を走っていた相方が転倒。
雑草の影のアスファルトの盛り上がりに足をとられたよう。
飛んで行ったヘッドライト、すぐ見つかったがそばには見知らぬ蛍光タスキ。
だれかもこの前にここで転んでる。
膝に擦り傷が痛々しい。
バンドエイドを手渡し、しばらくそばに座り込む。
後ろから来た人が、「大丈夫ですかぁ？」と言いながら同じ場所で2人立て続けに転ぶ。
この場所にいちゃ、みんなコチラ見て共倒れ。
とにかく場所を動こうと歩いていると、さらに後ろで人が転ぶ音がした。
あの場所で一体何人転んだのだろう。

相方の疲労が激しい。ぼくは前日に現地入りしたのだが、相方は当日朝4時半起きで現地入りなので疲労はぼくの比ではない。どこでもお世話になる道端のバス停で15分ほどの小休憩。
すこし立ち直った相方と走る。
暗い山道、今自分が走ってるのが下り坂だか上り坂だかがよくわからない。
下りだと思って、勢いよく走っているといつの間にか上りに変わっている。
第二チェックポイントまでは、上り坂優勢の道を延々と走り続ける。
第二チェックポイント到着。
食欲はあまりないが無理やりでも食べた方が良い。

カレーライス。あ、具は入れないでお願いします😅
食べてまた走り出す。
時刻はまだ予定内で走れている。
ただここから道が分かりづらい。
参加者全員同じ条件なので、うちらだけ文句を言ってもしょうがないのだけどとにかくわからん。
GOOGLE MAPと首っ引きで走る。スマホのバッテリーがどんどん減っていく。
土曜の夜はパーリナイト。
まだまだ賑やかな歓楽街をぬけて第三チェックポイント。
JR福島駅。

エイドに到着すると、「あと34人」の声。
出走者約200名のうち第二チェックポイントを越えてこちらに向かってるのがあとそれだけだそうで、それが終わるとチェックポイントも店じまい。ご苦労様です。
それにしてもみんな速いなぁ。
再スタート。
ヨガ開ける。インドの山奥で♫（レインボーマン主題歌）。
ちがーう。
夜が明ける。
暑さに日差しが加わる。

また道に迷いながら進む。
なんとか第四チェックポイント智恵子の生家へ。

東京には空がないって言った人ね。
高村千恵子さんでよろしかったでしょうか。

あっつ。
もう至る所でコンビニ休憩。

アイス食べてたら、お店から出てきたおばさん2人組が話しかけてくる。
相方はまだお店の中。
「さっきも、なんかここでパン食べてるお兄ちゃんおったけどあんたたち何やってるの？」
あ、ウルトラマラソンでこの辺走ってます。
「どこからどこへ」
えと、南相馬市の方から…
「南相馬市！、ここまで走ってきたの？」
あ、はい…
「どれくらいあるの？」
ここまでで、100kくらいかな。
「100k！なんのために？」
あ、えと、そういう大会なんです…
「参加費どれくらいね？」
2万円くらい…
「…」
…
「…」
…
回答すると、質問が返ってくる。
アイス食べさせて！溶けちゃうじゃん。アイス食べてるぼくじゃなくってパン食べてたお兄ちゃんに聞けばよかったんじゃないの？
とは言えない😅
なんとか解放してもらっておばさまがた車で出てったからアイス続けようとしたら、待ち構えてたように隣のおじさん。
「南相馬市って聞こえたけど、これからどこいくの」
本宮駅の方へ。
「じゃあ、XXX街道のほうね。そこからは？」
…
ここでお店から出てきた相方が引き取ってくれました。

再スタート。
途中で相方の足が止まる。とりあえず次のチェックポイントまで歩くことにする。

第五チェックポイント、JR本宮駅到着。
ここで相談。

次のチェックポイントは中間地点でゴール地点でもある、まねきの湯。
荷物も全てここに運ばれている。
ここを越えると、後は夜を越えて自力で帰ってくるしかない。
決断の時。

次のチェックポイント到着後リタイアと決め、歩いて後17.2km。
歩いてるうちに、お腹が痛くなる。今まで全然平気だったのに。
お手洗いなんて見当たらない。
相方を置いて走って先に進む。
みつからない、みつからない、みつからない。
コンビニあると思ったのに、そんな気配すらない。
ようやく3km先にあった公園でお手洗い発見。
無事間に合いました。
後で、時計見たらこの間1kmあたり5分半のペースで走ってる。
フルマラソンで4時間切るくらいのペース（結構速い）
歩いてきた相方拾って、後は歩いて笑顔でゴールというかリタイア。
お疲れ様でした。