ウルトラうどんマラニック2023中讃スペシャル(2)

さて3月5日。
今朝も丸亀駅前のホテルから通勤。
今日は昨日より距離長めのため、スタート時間も早目に設定されている。
5分前にスタートするみよちゃん(仮名)を見送り、我々のスタートは7時45分。
長めのレースを走るときは、初手から速くなりがちな相方を抑えるためにぼくが前に出て走ることが多いのだけど、今回は相変わらず時計のナビゲーション機能を確認するため、相方に前を走ってもらう。
昨日は一旦海側の北方面(神戸出身者にはつらい方向感覚。神戸の人間は海を見たら南、山を見たら北と思う)にむかったが、今回は南へ。一軒目のチェックポイントは金毘羅宮の先にある。7kmで到着。
大庄屋。本業はうどんの製麺のみで、1日10分だけ社員食堂を使って出来立てのうどんを食べさせてくれるレアな店で、今回は特別にこのマラニックのためだけにオープンしてくれているらしい。


我々が入ったところで、食べ終わってでていくみよちゃん(仮名)が「おいしかったですよ」と声をかけていく。
食べる。うん、普通に美味しい。
次の店…チェックポイントに向かう。快調な相方。

弘法大師が作ったとされる日本一の農業用溜池「満濃池」を通る。
結構な勾配を駆け上がった先にあるが、「レディ、GO」と号令をかけて全力で駆け上がる相方。唖然とするぼく含めて周りの人の目を集めながら池のたもとのエイドで満足そうにコーラを呷る。「なんでついて来ないのよ」疲れるから。
池を回って淡々と進む。次のチェックポイントまでは20kmほどある。
17kmを過ぎるあたりで、急にペースが上がる。
どうした?「お腹すいたー。さっきのコンビニ入ればよかったー」そうですか。
第二チェックポイント「三嶋製麺所」到着27km地点
はいったらちょうど食べ終わって出ていくみよちゃん(仮名)
「おいしかったですよ」そのようですね。

食べ始めたら声をかけられる。「にゃんたさん(仮名)」誰だ、こんな引きこもりの名前知ってる人は。谷口さん(仮名)だった。各種超ウルトラマラソンの常連の方。ひさしぶりー。福井から車できたそうだ。大変だね。
店を出て走り始め…坂が続く。ここでは相方も無茶をしない。大人しく上りは歩く。このあたりやたらと景色が良い。日本の原風景な感じ。

昨日から頭の中で駅の接近メロディーの「瀬戸の花嫁」がリフレインしている。
段々畑とさよならすると幼い弟が泣くのである。
なんとか坂を上り切ったあたりでボランティアの方がいたので聞いてみる。
ここからは下りですか?
「そうですね。いったん下ってから上って下って上ったらあとはずーっと下りです」
そうですねって気分ではないなー。
歩いて上ってたら、軽く走って追い抜いていく人がいる。
「お、にゃんたさん(仮名)やん」誰だ、こんな引きこもりの(以下略)
この間の佐渡エコジャーニーで同室だった佐々木さん(仮名)である。この人は香川県の人なので会っても不思議はない。
「いやー、わし香川に60年住んどるけどこんな道とおったことないわ」
そうなんですね。たかだか4年大学に通っただけの私には当然わからないところです。
何回か上って何回か下って。
細い上り道と太い下りの道の分かれ道。
ここは当然太い下り。そう思ってるところにそばに立っていたボランティアの方。
「ここ上ってください」
お断りしますっ。
強気にことわって困惑させるもそういうわけにも行かずえっちら上る。
タラタラ走って第三チェックポイント池内うどん店到着 38km地点。

結構、疲労困憊。
ここではみよちゃん(仮名)に会えなかった。歩きが多かった分、置いていかれたかな。
食べ終わってスタート。下りがおわって、あとは平坦な道。迷うところもほぼなさそう。
前を行く相方のスピードが上がる。そのまま走り続ける。
相方、時計を確認しながら聞いてくる。
「にゃんた(仮名)、いまどれくらいかわかる?」6分50。
1kmあたり6分50秒くらいのペースで走ってるのではないですか、という意味である。
6分30くらいだと思ったがこういうときは遅めに言っておくのが処世術というものである。
「6分20」おや、そんなにいってましたか。相方得意そう。

道は平坦。
ついにドラ猫モードにはいったようだ。
お魚咥えて陽気なサザエさんから逃げていくやつ(相方曰く、黒豹モード)
そのままスピードは落ちず、むしろ上がり気味。
前を走る人を確実に捉え、淡々と追い抜いていく。
横を抜いていくとき、「シャーッ」と言って威嚇していく相方、すいませんとあやまるぼく。(嘘、相方も失礼しますって言いながら走り抜けてます)
ここで10数人以上を追い越し、追い越されたのは1人だけ。
あっという間に第四エイド到着「善通寺 山下うどん」51km地点。
店に入ったところでみよちゃん(仮名)とすれ違う。「おいしかったですよ」おお、追いついてきた。


最後のうどんをおいしくいただいてスタート。あとは4km。相方の「5分台突入」から「5分前半」の宣言を聞きながらゴール。
55kmのゴールを終えて、やっぱりマルシェをぶらぶら。
完走証できてないかなーと思って事務所いってみたら、もう少し。
その辺のソファーに腰掛けて、すぐ前のソファーで同様に待ってる女の人が顔を上げたらみよちゃん(仮名)でした。
少し待って完走証をとりに。
結果、みよちゃん(仮名)女子4位、相方様女子5位。
お二人ともよく頑張りました。
ぼくも満足です。
楽しかった。
次回、弘法大師空海 御誕生1251年記念事業があることを期待してます。

今日のコースはこんな感じ。

18 COMMENTS

よはねす

まるで実況みたい、よく覚えてるものですね。坂と階段上がるの大好きなはずのにゃんたさん今回はどうなさいましたか。それに引きかえ相方様の快調ぶり、とても頼もしいです。みよちゃん氏も。もー、みよちゃんの仮名とにゃんた氏の本名、覚えちゃったじゃないか。

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nekomaru0205

ぼくが坂好きなのは、短い距離でカロリーを消費してくれるパフォーマンスの良さ。
ここでは、距離が決まってるので平坦なところをちまちまと走っていたい😆

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テツ☆

スポドリやコーラばかりだと気持ち悪くなってしまうので、ウルトラはうどんみたいな汁物がとても美味しいんですよね。

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nekoran

完走おめでとうございます!最後のレモンがのったのがすごく美味しそう!😄でも食べてからすぐに走ると横っ腹痛くなりませんか?🥺

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nekomaru0205

横っ腹の話し、確かに子供の頃は食べた後すぐに走ったらそうなったんだけど、今は全然ならないのよね。
走るペースがそれなりだからかもしれない。
あとは腹筋というか体幹だとか。

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臨場感のあるレポート!
快晴の緑の中を、まるで自分も一緒に走っているかのようでした(*^^*)
楽しそうなんだけどなぁ、うどんも美味しそうだし~。
でも、100㎞走るんですね…、やっぱり無理かぁ(^^;)
にゃんたさんも相方さんもみよちゃんさんも、みなさん素晴らしいです♪

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nekomaru0205

40代後半まで黒猫時代だったのですが、その頃はフルマラソンどころか信号が点滅したら走ることさえ異世界の話でしたね。
始めてしまえば、3年でウルトラは走れるようになります😁

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samako

フフフフ。
相変わらず自由な感じの相方さんですなぁ😊相方さんのペースに翻弄されながらも、しっかりついて行くにゃん様、さすがですね。気持ちの良い青空のもと、おふたりが楽しんで走っている姿が目に浮かぶようです。

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nekomaru0205

毎度ネタを提供してくれる相方様には感謝の念に耐えません。おかげで楽しく走れています。
それにしても15時終わりっていいよね。気持ちもゆったり。100kmじゃまだ半分だから無理か。

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nekomaru0205

赤間も結構明るいうちに帰れそうかもね。
福島はー、道迷いで危なそう。
もうちょっとsuuntoの使い方工夫してみる。

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みよこ

すでに50km走ってるのに5分台でいける相方さんも,しっかりついていくにゃん太さんもすご過ぎますね🤣
来年もUUM開催されるといいなぁ.

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nekomaru0205

まぁいろいろネタを作ってくれる相方さんには感謝してます。
来年も弘法大師の生誕をお祝いしたいね。
その時はまたぜひご一緒に😁

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