三ノ宮ミッドナイトランその1

三ノ宮ミッドナイトラン。
昨年末プレ大会が大阪難波で行われ、今後この神戸を皮切りに全国の商店街での開催を企画しているそう。

本大会は商店街の防犯と活性化を目的としています、とのコンセプトが提唱されていますが、本音は普段走れないところを走りたいよね、というランナーの要望に寄り添った企画。
今回走るのは、三ノ宮センター街の1丁目から3丁目。

神戸を知っている人ならわかると思うけど、JR三ノ宮駅から海に伸びるフラワーロード。
このフラワーロードを基点として東西に直行する三ノ宮センター街の1丁目。
ここからJR元町駅横から大丸に向かう鯉川筋に交わるところまでが三ノ宮センター街3丁目。
この区間、全長650m、信号1箇所。32.5往復でほぼフルマラソンの距離。
スタートは午前0時半、ここから5時間走り続けなさいと。
midnightは英語では午前0時ちょうどのことなんけど、だなんて言ってはいけない。
昔ミッドナイトランというアメリカ映画があった。主演ロバートデニーロ。いい映画だった。
ちなみにmidnight powerは深夜電力のことである。

今回の大会はアドベンチャーランナーの北田雄夫さんの主催。YOUTUBEでこの人がとんでもないルートで六甲縦走する動画を見てから、よくチェックするようになりました。その動画で、そこが通勤ルートだという案内人として出てきた方がぬまっちさん。この方も今回参加されています。この動画すごいんだけど、ちょっと長いよ。

スタート＆受付地点のランジャーニー（ランニングシューズのお店）の前で、受付後グダグダと過ごしていたら隣で仲間の方と話しているオッサンから
声をかけられました。
「ヘッドライトもってきました？いらないですよねー」
あ、一応必携品って書いてあったのでウエストポーチに入ってます。いつでも使えるように帽子もかぶってます。
「ははは、用意いーですねー。大丈夫ですよ、きっと」
お隣から上品なおばさま。
「あら、あたしも用意しましてよ。１００均で」
帽子のつばのところに、クリップで豆球が挟んである。
「そ、それは…ちょっと用途が違うかもしれんですねー（苦笑）、時計もGPSじゃなくて素敵なお時計ですねー」
「ソーラーですの。多分3時頃には切れると思います」
確信犯なおばさま。和やかな時間を過ごす。オッサンはぬまっちさんでした。

スタート。最初は参加者全員で北田さんを囲んで、のたのたと1丁目の方へ。フラワーロードで折り返したら後はお好きなように。
速い人は速い。ぼくは体感キロ6分から7分で。
ただ最初の注意事項であったように、GPSがいまいち正確じゃないような気がする（伏線）
ペタペタと走る。
三ノ宮センター街、深夜になるとほぼ人はいない。ここ歓楽街からは少し離れてるしね。
時折自転車で通るおじさんや疲れ切ったサラリーマンのような人。1人商店街の真ん中のベンチで、パソコン経由で会話している少年。午前3時過ぎまでいたがなんか秀才っぽい。将来のビルゲイツかもしれない。立ち去った少年と入れ替わるように、ジャパニーズ金髪少女。アフターに疲れた感じ。1時間くらい電話して明るくなりかけた街へ戻っていく。
商店街のマクドナルド。中の電気がまだ小さくついている。

知ってる。マクドナルドのメンテ作業。ぼくが学生時代やっていたバイト。
ぼくがやっていたのは１階がカウンターと厨房、２階と３階が客席のここと同じようなお店。
夜10時に入って朝6時までに1人で店の清掃、ゴミ出しを行う。
当時昼間のバイトの時給が400円台だった頃、このバイトは600円スタート。
結構長いことやってたけど、時給が650円になった頃は嬉しかったなぁ。これで一晩で5,000円を超える。

続きますです。