未明の十三夜

午前4時。
夜の湾岸を走る。物理的に。

よく知っている道なのに、足元に不安がよぎる。
この間、転んだトラウマ。
忘れるまで走るしかない。
ヘッドライトの照度を一つ上げる。

新港第一突堤。
開業したG -LIONの傍。フリーのミッドナイトバーから望む月。

午前4時だからミッドナイトじゃない。
The thirteenth moon before dawn.
dawnは夜明け。
未だ明けぬ空の13日目の月。
頭の中に浮かぶBGMに山口百恵の「夢先案内人」を選ぶか寺尾聰の「出航 SASURAI」を選ぶかで気分は変わる。

心拍が落ち着いたところでラン再開。駅に向かって南京町を横切る。

西の西安門から東の長安門へ。
あとはいつものように元町駅から始発で帰る。

お腹すいた。

マルちゃん正麺のたらこ味焼きそばで月見そば。