絹の道2025

「絹の道」ジャーニーランは養蚕地であった北関東ーとりわけ有名な富岡製糸場から、甲州街道最大の宿場町・八王子を経て輸出港となる横浜をつなぐ約150kmの道。
この距離を2日に分けて走ります。

ま、八高線に乗って次に横浜線に乗り継いでしまえば、それほど手間もなく行けてしまうのだけどそこを敢えて走っていくお馬鹿さんたちの大会である。
八王子のニュータウンの坂を上っている途中で、同じく駆け上がっている少年から声をかけられた。
「どこ行くんすか?」
ちょっと横浜まで。
「電車か車使わないんすか?」
んー貧乏だから、嘘、そういう大会なんだよと笑って答える。
ちなみにこの大会の参加費は5,000円。東京マラソンの参加費16,500円(来年からは19,800円)と比べるとキロ当たりの単価を算出するまでもなくリーズナブルである。まぁ2日間走るので、前泊分と合わせて途中とゴール後の計3泊分の経費はかかるけどな。

ということで3月29日お馴染み相方とともに上州富岡駅からスタート。

気温は5℃。小雨が降るお天気で雨がたまに止む時間帯はあるものの終日お日様は顔を見せず寒い1日でした。

走り始めたらすぐにみんなが立ち止まって写真を撮っている。
なんだろうと思ったら冨岡製糸場だった。戦前の製糸工場というと、「あゝ野麦峠」の連想からブラック企業なんじゃないのって思われがちだがここは明治政府肝入りの最先端ホワイト企業で雇われていた女工も良家の子女が多かったらしい。

寒さに震えながら走る。「女工哀史」ではなくて「ランナー哀史」なのである。
そんなものに有料で参加するお馬鹿さん。
あ、4月も長いのあります。

この大会、道路に道案内等はなくてあらかじめ渡された地図とGoogle MAPを見ながら道とチェックポイント、エイドステーションを経由して走ります。
こんな感じの地図。

これ見ながらはほんと大変。
Google MAPだとスマホのバッテリー厳しいし。
今回ぼくはルートナビゲーション機能付きの腕時計使ったのだけどこれが超優秀。
元々地図渡されても自分の進行方向にくるくる回さなきゃわかんないくらいの地図音痴なのだけど、これだと進行方向に合わせるのも北が上も設定次第だし、本当に助かりました。
お値段以上、COROS。

ということで、頻繁に左手見ながら道を辿ってチェックポイントを目指します。

チェックポイントは合計13ヶ所。
交差点や公園入り口がチェックポイントになっているところもあって、かなりの苦労を強いられるわけでした。

と、書ききれないので明日に続きます。