みちのく津軽を振り返る

2023みちのく津軽ジャーニーラン263km DNFを振り返ります。
ちなみにDNFとはDid Not Finishの略で何らかの理由でゴールしなかったこと。
何らかの理由って…心が折れて途中でやめたんだけどな😅
同様によく使われる言葉がDNS。こちらはDid Not Startのことで、ぼくがもし、胃が痛いから行くのやっぱりやめたってことになってたら「あいつDNSだってよ」って知り合いからいわれることになってました。
さらに、DNAという言葉がありますがこちらは略語ということではなくてデオキシリボ核酸。遺伝子情報を担う2重螺旋構造を持った化学物質ですね。で、これがコピーされたのがRNAであると。
話戻しまーす。

7月15日(土)の弘前城址東門前。
日中しばらく止んでいた雨は、スタート時間の17時が近づくにつれ思い出したようにまた降り始める。
スタート前の皆さん。

傘を持った人。
この人たち、スタートする前に傘片付けるのかと思いきや、傘さしたまま走りだす人もいます。
雨止んだら流石に片しますが、日中日差しが強くなったら日傘がわりにまた差して走るそうです。
いろんな人がいます😮‍💨

スタートすると、しばらくはゆるい上り坂が続きます。
斜度がもう少しきつかったら歩くのですが、この程度では時間の関係で走らざるを得ません。

ふと、気がつくと両側に拡がる林檎畑?林檎林?林檎森?
さすが林檎王国。林檎狩りしていくつかリュックに詰め込みたいところですがこの先長いのでやめておきます。
19時前、完全に暗くなる前に少しだけみれた景色。


翌日もいたるところに紫陽花が咲いていましたがきっと野良紫陽花なんだろうなー。
強く育てよと思いながら走ってました。

陽が暮れると、道はほぼ真っ暗となり灯りは自分のヘッドライトと数少ない街灯のみ。
前後の人も既にまばらで、距離を置いて見える背中の赤色灯が、何とかそこに人がいることを感じさせてくれます。
その例外が、20−30kmごとにあるエイド(給水給食ステーション兼チェックポイント)とごくまれにあるコンビニ。
ここに着くと、あ、ひとりじゃないのねって気分が少し温かくなります。
 
暗闇の土偶はちょっとこわいです。

夜が明けてきましたが、お天気は相変わらず降ったり降ったり止んだり。

走る以外にすることはなく、頭の中で歌を歌ったり、数を数えたり。
1,000数えたら1に戻ります。何回でもお楽しみいただけます。
6時55分、待望の大エイドに到着します。
鰊御殿(ニシンごてん)。
昔、社会の時間で習ったような気がします。

立派な建屋を今回一棟貸しで使わせていただいてるそうです。
ここでは、あらかじめスタート前に預けておいた荷物が受け取れ、男女別大広間では仮眠を取ったりすることもできます。お風呂もあります。既に何名かが仮眠をとっていらっしゃいますが、正直汗臭いしザワザワしてるので、僕はヘッドライトのバッテリーを取り替えただけで荷物を再預け。

お食事をいただきます。
「何にしますか?」
なにがあるんでしょう?
「カレー、すじこのお握り、けの汁、すじこ丼もできるかねー」
じゃあ、けの汁とすじこ丼で。
「はいよー」
ということで、けの汁と白ごはんを手渡されました。
「すじこはテーブルの上にあるから好きなだけかけてって」
そういうことですか。ただぼく、いくらは好きですが筋子は食べたことがないような気がします。
どれくらいの量が適当かわかりません。


けっこー大量にかけてみる慎みのない性格。
しょっぺー。こんなに塩辛いものなのですね。
美味しくないわけではないので、ご飯を節約しながら残さずいただきました。
塩分の補充はバッチリです。
ご馳走様して、再スタートです。