2024神戸の初日の出

♫でかんしょー、でかんしょーで半年暮らし
(よいよい)
後の半年ゃ寝て暮らす
(あー、よーい、よーい、でっかんしょ)
でお馴染みのデカンショ節。
これは兵庫県丹波篠山地方の盆踊り歌を発端に伝承して今やバリュエーションは数十とも数百とも言われているらしい。
その中でも、一番馴染みのあるのが冒頭のフレーズ。(だと思う)

ただ、この「でかんしょ」の部分にも色々解釈があって、
『で、ございましょう」と言い続けて半年。文句も言わないでお仕事する辛さを歌ったもの、だと思っていたのだけれど、
「出稼ぎしましょう」が転じたものー実際この地域からは灘の造り酒屋に出稼ぎに出る人が多かったらしい
「デカルト、カント、ショーペンハウエル」を短縮したものーこれはデカンショ節が全国区になったのは旧制一高(東京大学)の学生寮で歌われたもので、当時小難しいことを言って自己批判したがる人たちの間で流行った哲学者の名前であるというものが代表的。

なにはともあれ半年頑張れば後の半年は遊んでていいよねって楽観的な丹波篠山地方の人たちの気性に基づくものらしい。
まー半年寝て暮らしても年は明けると。
ということで、無職4年目に入ったぼく。

寝てる以外は走ってるくらい?
去年の走行距離は2860km。
これを計算上キロ6分(1kmを6分で走るーちょっと速め)で走ったとすると10kmで60分=1時間。
286時間走ったことになる。
1年は24✖︎365=8760時間
286÷8760≒0.03

ということで
3%走って暮らして97%寝て暮らしたぼくにも年は明けるのでした。
冒頭ながい😅

怠惰なぼくでも、毎年初日の出を見るために走る。
今日のお天気と日の出時間。

気温は一桁だけれど、それほど寒くはないかな。
この辺りの日の出予定時刻は7:06。
家を出たのは6時少し前。
見る場所は毎年変わるのだけれども、大体前日までにはどこで見るか決めている。
今年は、この辺りかな。

到着は6時40分ころ。
まだこんな感じ。

人がちらほら。
海沿いに佇む少し年配のご婦人。
なんとなく、この辺の住民ぽくって詳しそう。
ちょっと聞いてみる。
この辺ですかね?
「そうね、あの橋の下あたりから。ただ今日は雲が多いからどうかしらね」
確かにちょっと雲多い。
「走っていらしたの?」
はい。
「トレイルやる方?」
はい。え?なんで?それよりこの世代でトレイルって知ってるの?(少し失礼なことを思う)
「頭にライトついてるわよ」
あ、失礼しました。そうだった。このところ夜走るときはヘッドライトをつけて走るようにしてる。つけっぱだった。
「普段はどこ走られるの?マラソンとかもやられるの?」
あ、六甲とか。マラソンはも少し長めのやつ。100kmとか200kmとかの。
「そうあたしは100kmは走れないわね。100kmは歩くだけ」
え”?やっぱり変態のかた。
100kmはどちらの方へ。
「この辺りから明石までの往復とか、小豆島一周とかしまなみ海道とか」
しまなみ海道はきれいだったでしょう。
「ただ、しまなみ海道は夜歩くので景色なんてわからなかったわね」
主催者までわかります。
昔から、そんなに運動されてたんですか?
『いえ。69歳のころホノルルマラソン走ろうと思って始めたのよ』
完走されたんですか?
「完走というより完歩ね。おほほほほ」
上品でタフなご婦人であった。

初日の出の方は、案の定雲が邪魔をしてなかなか姿を見せない。

日の出時間を過ぎてもまだ。
雲じゃま。
で、まつこと20分ほど。
なんとか顔を出してくれました。

ミッションクリア。
ご婦人にご挨拶して帰ります。
振り向くと既に山の方は明るくていい感じ。

登りたいけど、今日の次のミッションは母様の家に新年のご挨拶。
六甲大橋を越える。

マンションの入り口がお正月だ。
おうち入って朝ごはん。

お雑煮は、白味噌仕立て。
白味噌は甘いのでちょっと苦手なのだけれど、今日はちょっと控えめでいい感じかな。
隣で弟さんが「薄い!」って文句言ってました。