午後10時、萩からの戻り、スタートです。
往還道の暗闇が怖さを煽ります。
夜の写真はたまに写っちゃいけないものが写ってしまうことがあるので、あまり好きではありません。
ヘッドライトの明かりだけを頼りに、黙々と走ります。
その後、道を間違えて相方様から指摘されること3度。暗闇の中では道標のコーン見逃しがちです。
夜がふけると、気温が下がります。暑かった昼間が嘘のよう。途中の深夜のエイドで聞いた気温は4.5度。100円カイロを用意しておいて良かったと思いましたが、それだけでは足りませんでした。
本当はウインドブレーカーも別に持っているのですが、今回の大会ルールは上着には必ずゼッケンをつけること、というもの。
ウインドブレーカに安全ピンで穴空くの嫌なんだもん。
ウインドブレーカーきてから上にゼッケンついてるシャツを着れば良かったのでは、と後から気がつきました。
とにかく震えながら、さらに睡魔に襲われながら走ります。
秋吉台からの下り、ガレ場の怖かった所、派手に岩場ですっ転びました。なんとか回って背中のリュックから落ちたので、傷はさほど負わなかったのですが向こう脛を岩で強打したようです。膝から下に力が入りません。しばらくうずくまって痛いよーって泣いてから再出発です。お待たせしました。
さらに走って歩いて時間を確認。
100kmで16時間強。
2ヶ月後に開催される同じようなレースの制限時間が100kmで16時間。なんとか目処がたちそうでほっとします。
夜が明けてきます。日の出、朝もやの中に日本の原風景が広がります。
ただ相方,そろそろ限界。歩く時間が増えていきます。残り2つのエイド、食べ物もほぼ受け付けないようでした。
先に行ってくれと泣き言を言ってきますがありえません。やめるのなら一緒にやめますし、歩くのなら一緒に歩きます。ただ全部歩くと時間かかって苦しみが続きます。坂の下りだけ走れば後は歩いて良いってことでどうでしょうという提案は受け入れられました。
進みます。
最後のエイドを越えれば残りは18km(って係りのおじさんが言うんだけどここスタートから15kmのはずなんだけどなあ)。
峠を3つほど越えて、地元の方が好意で出してくださっているプライベートエイドにも助けられ、もう少し頑張ってなんとかゴール。
相方、ヘロヘロ。本当によく頑張りました。
でもね、そのあと下関まで電車乗ってバス乗ってGWの唐戸市場の人混みものともせず元気に歩き回って、食堂で海鮮丼食べれる元気はどう言うこと?😅
おしまい