野辺山ウルトラマラソン

野辺山ウルトラマラソン。
タイム的には去年より30分も悪いのだけど、左肩と腕にトラブルをかかえた状況できちんと走れた事が、とても嬉しい。

完走メダルがドーナツ盤みたいでとても可愛い(^^)

記録:12:14:40

5月17日、天候 快晴.
昨日の曇天は続かない。
後にそんなにがんばらなくても良いのに、といいたくなるくらいに日が照りつけることとなる。
3時半にペンションを出てみんなと会場に向かう。車2台分の大所帯。
夜明け前の空気はひんやりとして、むしろ寒いけれど去年ほどではない。
会場に着くとドロップバックと荷物預かりの手続きをするが、ドロップバックをしないぼくはそのまま荷物預かりに向かう。
で…みんなとはぐれた。携帯はすでに預けた荷物の中。
集合時間が近づき、さびしく一人で並ぶ。
後ろから肩を、とんとんとん。ん、誰?
見知らぬ大きなお兄さん。
「背中のゼッケン外れてますよ」
僕はゼッケンをつけるのが下手なので、ゼッケンつけたシャツを着たときに破いちゃったようだ。
「あの、えーと。。。」そういわれてもどうしようもない。
「つけましょうか」お兄さん、快く背中の安全ピンをはずし付け替えてくれる。
ありがとう。元気出てきた(^^)

スタート。
最初はゆっくりと人の流れに逆らわずに進む。
朝の清里の風景は本当に素敵。少しこうばしいにおいがすると思ったら、牛さんだった(^^)
キロ5分の後半で、高原を進み、JR鉄道最高点の野江山駅付近を越える。
nancy見っけ。声かけて追い越す。
ここまでの道は快適。
ゆったりした勾配。最大高低差が1,000mを超えることはここでは忘れることにする。
穏やかなジョギングのような時間が流れる。

もちろん野辺山のコースはそれ程甘くはない。
10km付近からはスーパー林道を通るコースとなり道はトレイルとなる。
直前のエイドで水分を補給し、トレイルに入る。
去年はくだりで転んで、ひどい目にあった。今年は気をつけなきゃね。
と思ったとたんに転んだ。
まだ上りなので、転んだ勢いは去年ほどはひどくないけど、それでも右ひじから手首に掛けて擦り傷満載(^^;
コースを外れてしばし、うずくまる。
みんな大丈夫ですかーと、声を掛けて言ってくれる。
大丈夫じゃない。
このまま荷物まとめて、さっきのエイドにもどってリタイアを宣言してやろうかと思ったけれども、
帰りのバスにはまだかなり間があるだろうから我慢して走ることにする。
破けてはがれた前のゼッケンの安全ピンをつけなおす。
後ろのゼッケンは大丈夫。お兄さん、グッジョブ。
もしかしたらあのお兄さんはゼッケン張り職人の方だったのかもしれない(^^)

今度は慎重に、余計なことは考えずに、前の人の足元だけを見つめて走る。
上りが続く。暑い。汗がキャップのつばから、時折滴るのが見える。
やがて迎えるコース最高地点。1908m。霊峰富士が顔をのぞかせている。
ここが最高地点なのだから、ここから先は下りだけ、となるはずであるがけしからんことに、この先も下ったり上ったりを繰り返す。
責任者を呼びつけて、そこんとこどういうことなのかと小一時間問い詰めてみたいところではありますが僕は分別のある大人なのでやめておく。
下りと上り、日本の坂の数は同数である。

無事トレイルを通過して、下山。今度は舗装路をだーっと下る。
上りの時はあまり気にならなかったが、下りは振動が肩に響く。
歩幅を小さくして、かかとをつけない様にしてそーっとそーっと着地するようにする。
40kあたりで声を掛けられる。
きちすけさん。奥さんと一緒に応援に来てくれてました。チョコレートをもらって、コーラを飲む。幸せ(^^)。
ただ浸っているわけには行かないので、先に進みます。
だらだらと続く下り坂を、だらだらと汗を流しながら進む。
50kmあたりで白鳥が迎えてくれた。
実物ではなく、スワンの仮装(^^)
去年のBSを見た人は知っているかもしれない人である(^^)


57km地点で、再びきちすけさん。あれ追い越したはずだが…
とは、思わない(^^)車で巡回してくれています。
57kmから62kmにかけてはおりかえしのあるところ。
先行するランナーと、その後のランナーがすれ違う。
隊長がまだ通過していないとのこと。
ちょっとおかしい。
一抹の不安を抱えて走る。なかなかすれ違わない。
58kmあたりでようやくすれ違う。
見るからに隊長、違)体調が悪そう。いつもの走りではないような気がする。
すれ違いざま「どうしたの?」「大丈夫、大丈夫」という会話を交わす。
大丈夫かなぁ…
後で聞いたら、昨日の晩御飯後の宴会後にもさらに遅くまで飲んでいて、今回ははきながら走ったそうだ。
あの人たちを、心配するのは実に無駄だと思う(^^;

折り返し地点を越える。
走るぼくをサラリーマンが追い越していく。
上下スーツに通勤かばん。背中にゼッケン。
もちろん参加者。
「ナイスランでーす」と声掛けしながら進んでいく。
爽やかな奴(^^)
走る。
まえから来るnancyに気が付いた。
去年は完走したものの制限時間を越えてしまった彼女。
速い。進歩著しい。
「今年はいけるぜー」
そう声をかける前に、両腕を派手にふって「にゃんたぁ」と呼ばれた。
陽気な奴(^^)

折り返しが終わると道は上りとなる。
まずは滝見の湯を目指す。
このレースではコースに3か所温泉があって、ランナーは無料で入れることとなっている。
ぼくは入らない。だって長湯なんだもん。
ダラダラとした上り。
ちょっとした凹凸に足をつまずきたたらを踏む。
手をついて、何とか転ばずに済んだがやる気が無くなった。
路肩の縁石に腰かけて、ぼーっと通り過ぎる人を眺める。

「頑張りましょう」歩きながら語りかけてくれる緑色のTシャツの人。
去年の参加賞のTシャツ。連続の参加者。
「去年より暑いですか」聞いてみる。
「全然暑いです」笑いながら答えてくれる。
聞きたかった答え。
そう、去年より暑い。去年より辛い。
じゃあ仕方ない。
「ありがと」っていって走り始める。

滝見の湯。
息も絶え絶えにコーラ。飲んでたらパシャッ。カメラの音。
ん?NATTOさん。もっと先にいたはず。
マッサージうけてたって。
にゃんとまぁ(^^;
少し話して、じゃああとでねって別れる。
おっとこのエイドではお蕎麦戴かなきゃ。

馬越峠の始まり。
急な坂が九十九折に連なる。
ここでは歩いても誰からも後ろ指を指されない。
でもぼくはもう早く帰りたい。富士五湖の時と同じように100数えて歩き、100数えて走る。
脚は止めない。面白いように人を追い抜いていく。
95くらいで人を追い抜いたときは、110まで走るぼくの気の小ささ。
だって追い抜いた人がすぐ前歩いてたらたらやっぱ気分良くないでしょ(^^;

頂上のエイドに到達。
やったぁ。
喜んでエイドの人に確認を求める。
「これで最後?」
「あと20kmあります」もっともです(^^;

ここから先、また急激な下り。3kmで600m。
覚悟して走り出すが、左肩に響く痛みは止められない。
端正な顔をしかめながら(^^)、坂を下る。
坂の途中にエイドがあったが、そこは通り過ぎた。
坂の続く限り走る。やがて坂は終わり足がとまる。
我慢してた痛みは、またやる気のなさを連れてくる。
とぼとぼと歩く。ただ早く終わりたい。
走っては歩き、歩いては走る。
道はいったん住宅街へ向かう。進むのをやめない限り景色は変わる。
エイドに到達。
このエイドにはおうどん。
これが美味しい。お出汁だって、とってもしっかりしたお味。
「美味しー。ありがとー」
ボランティアのおば…おねーさんにお礼を言う。
「お兄さんよくわかってるねー。これおばさんたちの手作りだよ。ちゃんとお出汁とってるんだから。朝の7時から作ってんだよ」
「わー、ありがとー」
隣のおばさんBが口を開く。
「訂正します。朝は8時半からでした」
「…(^^;」
エイドを出るころにはふたたびやる気スイッチオン(^^)

走る。
あと10kmの標識。
去年は高低図ではよくわからない勾配に驚き、足が止まった。
今年はもう知っている。
ゆっくりと走る。時々歩く。
やがてゴールから声が聞こえてくる。
あと3kmの標識。
帰ってこれた。
こぼれる笑みがとめられない。
微笑みながら走る。きっと他人がみたら変な人。
走る。信号が見えた。
あの角を曲がるとゴールが見える。
角を曲がると赤絨毯。
歓喜のゴール。

迎えてくれるはずの隊長は…いなかった。
着替えてたって(^^;
なんてこったい。

 

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