丹後ウルトラマラソン

90km過ぎから脱水て、フラフラ。
恐るべし、熱丹後。

記録:12:43:01

 

思えば、前日の陽射しから心配だった。曇りがちながら、ときどき覗く太陽から届く光は真夏の陽射し。
一昨年の熱丹後の惨状が頭をよぎる。その年の完走率は40%足らず。
ちなみに、台風接近の暴風雨にさらされた昨年は低体温症の搬送者は出たものの、完走率は70%をこえた。

今年はどうか?天気予報では既に秋を迎え、快適な気温のもとピクニック気分でのウルトラマラソンになるはずだった。

スタート時間は4時半。異変はその前から始まる。スタートゲートに並ぶ我々に突然の雨。いきなりにしてかなり激しい。走る前から汗ダク状態^^;

スタート。最初の10kmは好調。峠越えながら、キロ5分半で刻む。いやー、こんなに好調なら新記録でちゃって、日記が自慢話になっちゃって困っちゃうな、と脳天気に思う。

世の中、そんなに甘くないのは、とてもよく知っている^^;

最初のトラブルは眠気。なにか本気で眠くなる。この気温で低体温のわけがないし、なんだろう。低血糖と自己判断し、以降のエイドでは一口羊羹を頬張るように食べ続ける。京丹後のエイドはいろいろ品数豊富でとても楽しいのだけど、残念ながらチョコがない。暑くて溶けちゃうから、しょうがないのだけどちょっと寂しい。

眠気はかなり続き30km近くまで。その間タイムは落ちる一方。再びの峠越えを終えて、フルマラソンの距離でのタイムは4時間半。ちょっとかけ過ぎ。ただすでに眠気は去っているので気を取り直してはしる。

七竜峠を越えた後は、エイドが楽しい。大物のエイドではウドン、特製パン、ばら寿しとつづき、魚のつみれ汁、汁粉に到る。その間でもあんぱん、クリームパン、チョコレートパン、梨、ブドウと振舞われる。
美味しく頂いていた。始めのうちは。
やがて、太陽が牙をむく。大ボス、碇高原に向かうランナーを容赦ない陽射しと地面からの照り返しが襲う。ほぼ400mの上りがアップダウンを繰り返して15kmの道のり、去年は豪雨の中この坂を歩かずに越えたが、今年もできるとは限らない。登坂をしばらく続けると、身体と心が喧嘩をはじめる。歩きたくない、心の意見と折り合いをつけるために、エイド間は走る、そのかわりエイドでは長めに休憩をとってもいい、と言うルールをつくる。
ただ2m先の路面だけをみつめて走る。

やがて、碇高原に到達。ここからは至福の下り。15kmかけて上った峠を7kmで下る。下り下手を自負するぼくだが、この坂だけは相性がよい。7kmの下りは何人たりともぼくの前は走らせない。あとで確認した最高はkmあたり4分7秒だった。

80km地点の海岸線に到達。下りのむくいは当然足腰にでる。あわせて強烈な陽射し。さらに地味ながら続く海岸線のアップダウン。
強力チームが協力してぼくを襲う^^;
身体も心もすでにギブアップ寸前。
ぼくの味方は、エイドの椅子だけか。
いや、まだあった。丹後の人。90kmを過ぎて海岸線をはなれ内陸にはいると、古民家(失礼かな^^;)が並ぶ通りを通る。
町の人が総出で声援をくれる。パイプ椅子に座って拍手と声援をくれるおばあちゃんたち、一人一人の手を握って、感謝の辞を小一時間程かたらせてもらいたくなる。(しませんでしたが)
走る。のこり3kmの札が見える。去年はここからギアを上げた。今年上げるギアはない。それどころか、進む足もおぼつかない。のこり1.5kmで最後のエイド。去年はここ飛ばしたなあ。いてくれてありがとうと言う気分になる。
すでに脱水でヘロヘロの身体を、パイプ椅子にで休め、暫くしてゴールに向かう。最後の最後はちゃんと走りたい。ヘナヘナとなりかかる体幹を叱り付け、走る。
そしてゴール。はいってすぐ向かうのはエイド。
そう、この大会はゴール後もエイドを出してくれているのも気にいっているところ(^^)

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