佐渡一周エコジャーニー

さて4回目の佐渡。今回はぼくとnancyにトライアスリートM氏を加えてにゃんシー+Mでの参加。定刻6時に地べたに置かれた目覚まし時計がけたたましくなると、その辺に集まってる参加者がダラダラと走り始めて、佐渡島一周エコジャーニー208kmのスタートとなる。

天候は曇り。テレビの天気予報では台風が近づいていて夜半12時からは雨ということだったが、ぼくの精霊は「雨、大丈夫」って言ってたので大丈夫だと思う。
ぼくの個人的天気予報は結構よくあたる。nancyにも伝えてある。

ダラダラダラ。
少し年配の同室の方が袖に日の丸をつけて走っている。
「カッコいいですね」
「海外のレース走る時は、国旗つけるのがルールなんです。これゴビ砂漠走った時の勝負服です」
可愛いゴビ親父と名付ける。

第1エイド前にM氏とわかれた。彼はエイドに立ち寄らず、その先のカフェレストでカレーを食べるとのこと。
立ち寄ったエイド、去年と比べて少し貧しい。おかずセットがない。まぁその分、心を豊かに生きていくことにする。

体調が上がらない。去年より少しゆっくりとしたペースで進む。日が暮れ、目の前の半島の両津の町に火が灯る。
96kmの仮眠エイド寿月館に到着。
去年より30分ほど遅い。
とりあえずお弁当を頂いて、
「お茶下さい」
「ビールならあるよ」
どうしてこの人たちとは話が通じないんだろう(^^;

仮眠せずにスタート。まだそれほど眠い時間帯ではないし出入りの激しい仮眠部屋は避けて、本当に眠い時間に草を枕に星空を眺めて眠るのが我々のやりかた。ビバ三蔵法師、違う西行法師違うな本居宣長?松尾芭蕉with曽良?
よく覚えてないけどそんな人が似たようなことを言っていたような気がする。
今回は曇のせいで星は全く見えなかったけど。

体調は下り坂。このレースに備えて長距離は走らずともしっかりと脚を作ってきたnancyに比べぼくの走行距離は限りなく短い。小休憩を繰り返しおねだりする。集落、峠、集落、峠を繰り返す海沿いの道を暗闇の中、惰性ではしり次のエイド到着。長めに休憩を取って出発は去年より3時間以上遅かったかも。
スタートしてしばらくは体調は変わらなかったが小木の街が近づくとともに復活、急に体調が良くなる。
小木で「アイス食べて休んで行こうよ」というnancyには「えー」と答える傍若無人振り。嘘、ちゃんと食べた。
柿ソフト美味しかった。

次のエイドを越え、残すはほぼフルマラソン。本格的な雨は未だまだ降らない。
鬼門の山越え、単調で長い素浜海岸、大型車がすれ違う激下り坂と苦手なコースが続くが調子を取り戻した我々にはなんて事もない。んにゃ、ちょっとだけあったけど大したことない。
結構キリキリ走る。
街に入ってもその勢いは止まらない。
目の前をスティックを振りながら歩き混じりに走っていく男性。
近づいて声をかけて通り過ぎる。
あ、ゴビ親父(^^)

走り続け、去年の課題だった後半19kmを走るという目的の半ばを達成する。
かなり一生懸命、休憩も取らず走った。

残り9kmほど。最後の山越え。
ここは真っ暗で危ないので歩いてもやむなし。雨も降り出したし。
タラタラタラ。しっかりと歩く。
真っ暗でひと気のない火力発電所。
ひたひたひたひた。
近づく人影。そして走って追い越していく。
「お先にー」
あ、ゴビ親父。
ゴビ親父、ここで走れるか。すご過ぎです。

残り4km。雨が勢いを増す。もうひたすら歩く。なかなかつかない。
雨激しくなる。
てめー、精霊、大丈夫って言ったじゃねーかよ。
ぐちぐち言いながら歩き…そして到着。
到着は去年より2時間遅れくらいかな。
そして気がつく。
あ、去年の速さだったら雨大丈夫だった(^^;

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