熱闘 2023赤間関街道マラニック124km その2

その1はこちらから😁

とっ散らかった山道を過ぎれば、秋吉台。
コース中、一番好きな場所。

草原のあちこちにぴょこぴょこ顔を出しているのは石灰岩。
というか石灰岩の上に草が生えたwwというのが正しいかもしれない。
このあたりは3億5千年ほど前に隆起した珊瑚礁が変質した石灰岩のカルスト台地。
石灰岩は水に溶けやすく、この辺りも地中奥深くまで続く落とし穴があるらしい。
草原が気持ちよさそうだからと言って、ダイブしたりするといきなりとんでもないところまで落ち込んでしまう可能性があるので注意が必要である。
落とし穴の名前はドリーネ、複数のドリーネが成長し繋がったものがウバーレ、さらにそれが巨大化した低地がポリエという。
オリビアニュートンジョンが歌ったのはジョリーン。リーしかかぶってない😅

山道が険しい分意識の中では過去、行程の中で一番苦労した場所のイメージが強い。
ここまで来ると前半はもう終わったも同然だよね。
相方に言うと
「そんなこと言ってるとこれから地獄を見るからね」
そう。あなたはおおむね正しい。
この場所でほぼ36km。前半のまだ1/2。全行程では1/4。

秋吉台をくだり、一般道に戻ったかと思ったら、猪よけをあけてまた不整地へ。

その先にあるのはたけのこの里


これ、違う。

道の真ん中にあちこち出てきてて、走りづらいったらありゃしない。
ここを抜ける頃、そろそろ日が落ちてくる。

雲雀峠の長い坂を下る。下り坂になると、帰りはこれ上るんだよなと思って暗い気持ちになる。
だからといって上り坂だと明るい気持ちになるかというとそういうわけでもない。
上り坂はただただその時が辛いだけ。

坂を下って明木の古民家が立ち並ぶ街へ。
明木とかいて「あきらぎ」と読む。
ここを通る時、ぼくの頭の中には不動明(ふどう あきら)のデビルマンがいる。

明木を抜ければ次は萩往還道の一部を越える。
昼間越える時も辛いけど、夜は辛くて怖い場所。

暗闇に立ち塞がる一段が高い石階段。
これが痛む右膝に堪える。
左足を軸足にして、階段ギリギリに立ち右足は袴を振るように足をぶん回してあげる。
時間かかるなぁ。
まぁでもまだ左足が無事でよかったと思うことにする。往還道さえ抜ければ、もう萩の街。
あとは橋渡ったら折り返しだよね。
記憶ではそのはず。
「どの橋のこと?」
橋はまだまだ何本もあった。
相方は冷静だった。

ということで次回はゴールまでいけるはず。