(その2から続く)
さて折り返しスタート。
萩市街を越えるともう真っ暗。
ヘッドライトの明かりだけが頼りです。
萩往還道をこえて、次のエイドは給水だけ。
もうお菓子いらない。
前日の夜普通に寝たためか、珍しく23時を越えたあたりから眠くなる。
走るのは歩道。
歩道の真ん中、草ぼうぼう。
足を滑らせて転倒1回目。
ただ着地がまだ草の上だったのでほぼ被害は梨(違、無し。
雲雀峠、上りエイド到着。
給水だけ。最高地点到達。下り。
時刻は0時半。眠気を抑えるために歌いながら走る。
眠気で注意が疎かになったか、歌のサビに気持ちを込めすぎたか。
道路の突起に突っかかり、身体が飛ぶ。
右肘、左膝の順に滑るように着地。
アウト。
右肘。消毒できないので目立つ小石だけ払ってとりあえず絆創膏。
左膝。タイツにほつれはない。大丈夫かなー、と一瞬思ったのだけれどなんかじわじわと流れてる気配。
タイツを脱いでみると、ちょっと派手めな傷。ただ今回の傷というよりは前に転んで治りきってなくて血溜まりになったところが破れた感じかな。こちらは、消毒よりもバンドエイドの湿潤で。高いけど仕方ない。
今回は本当に用意が良くて助かった、ちなみに予備のメガネまで用意してありました。
傷だらけのにゃんた(仮名)
ただ、これで目が覚めた。
不幸中の幸い、怪我の功名、棚からぼたもち。
結構確かな足取りで走ります。
油断は4時過ぎ。
木曽路は全て山の中であるー島崎藤村「夜明け前」
一般道、車が来ていないのを確認しながら横断、路肩の切れ目から歩道に入ろうとして足を取られる。
路肩切れてない、そして高い。体をひねって後ろに飛ぶ。
衝撃は受けてないけどこんな感じ。
幸いというか、歩道の下には田んぼが広がっていてその間に背丈大の金網が張ってあった。
リュックから金網にぶつかっていく。
セーフ。ノーダメージです。
ぼくの被害はここまでかな。
残すとこあと30kmほど。
次のエイドで後半戦初めてものを食べる気分になる。
たまご粥とコロン。
このコロンがほんと美味しいんだって。
ご飯食べて、夜が明けるとぼくは元気回復。
足取り結構快調。
ただ次のエイドで出されたうどんは、食べるのはやめておく。
前回はここで無理して食べたら気持ち悪くなっちゃった。
三歩走れば忘れる鳥頭でも覚えているくらい苦しかったからね。
食べないで快調に走る。
日が高くなり暑くなってくると、こんどは相方の方が辛そう。
今回はここまで結構頑張って走ってきたからね。
ゴールまで10km足らずで歩き始める。
時間には余裕。最後の峠は歩いて越える。
残り3km地点。
行きでお土産を渡せたボランティアのところ。
優しく迎えてくれる。
ぼくの肘の血が手首までながれてて、ちょっとびっくりさせちゃったけど大丈夫。
一応もう止まってる。
それでも丁寧に血を拭きとってくれるおばあちゃん。
次回もお土産渡そうと誓う。
残り2km、陽射しは益々強くなっていく。これはまずい。頭くらくらしてきた。
熱射病の一歩手前かな。
この辺り、陽を遮るものが何もない。
ここは早めに抜けたい。なんとか相方にお願いして走ってもらう。
走り出すと、行けちゃう不思議。
そしてゴール。
ゴール後、いつもの素麺のお振る舞いを期待していたのだけど、今年はなし。
参加者年々少なくなってきているので、お財布事情苦しそう。
いい大会なんです。なんとか続けてほしいので、ご興味がある方是非ご参加を。
いずれは200km超のコースも提供したいと主催者も申しておりました。
素麺の恨みはおうち帰ってから晴らしておきました。